いつも「獅子吼の正義――井上達夫の法哲学塾」をお読みいただき、誠にありがとうございます。

今回、8・9月に配信いたしましたニュースレターの内容をご紹介させていただきます。「原爆言説の欺瞞を批判する三つの私信」ならびに「トランプvsゼレンスキー 異例の「口論」会談の真因」(1)~(3)の記事を取り上げております。

10月以降はウクライナ戦争・ガザ戦争をめぐる記事を配信する予定で、ウクライナ戦争については既に配信が始まっております。

まだお読みでない記事がございましたら、ぜひご覧いただければ幸いです。

[編集部]


▼「原爆言説の欺瞞を批判する三つの私信」

8月8日配信

井上達夫ニュースレター配信開始の御挨拶
皆さまへ 井上達夫と申します。法哲学者として、長年、研究教育に従事し、学術的な著作を刊行するとともに、現代の日本と世界で生起する現実的諸問題についても、言論活動をしてまいりました。 このたび、オーサーシップ社のプラットフォームの場をお借りして、私のニュースレター配信欄「獅子吼の正義――井上達夫の法哲学塾」を開設することになりましたので、一言、ご挨拶させていただきます。

2024年、長崎市は原爆記念日式典にイスラエルを招待せず、G7諸国が抗議欠席した。核廃絶という式典本来の目的からすれば、ロシアやイスラエルなど核保有国こそ招いて自省を促すべきだった。

 

8月15日配信

日本の「核兵器反対大義」の歪み
井上達夫です。昨年、長崎の原爆記念日の招待国問題をきっかけにして、原爆言説の欺瞞を批判する三つの私信を友人たちにお送りしました。今回のニュースレターでは、第2信を再提示いたします(「第1信 長崎市「原爆の日」招待国問題」はこちらからご覧になれます)。 目次 第2信 日本の「核兵器反対大義」の歪み(2024年8月13日発信) 「核兵器先制不使用宣言」は日本の反対で断念 「三個目の原爆が落ちるとしたら、どの国に落ちると思う?」 核保有国の駐日大使に要請すべきこと 第2信 日本の「核兵器反対大義」の歪み(2024年8月13日発信) 「核兵器先制不使用宣言」は日本の反対で断念 先日お送りした長崎原爆式典招待国問題に関する小生のメールに対し、こういう見方があったのかと驚くとともに共鳴するレスポンスをいくつか頂戴しました。 メディアやネットでのこの問題に関する報道・発言を見ても、日本の「核兵器反対大義」の歪みという本質的問題に触れる言説がほとんど見当たらないので、若干補足をさせていただきます。 長崎原爆式典の騒動の根底には、日本に二つの原爆を落とした米国に対し公式に批判し

日本が米国の核の傘に依存しながら、核兵器反対を唱える矛盾。2016年にオバマ政権の「核兵器先制不使用宣言」を日本政府自身が反対した事実も。日本は核廃絶への本気の姿勢を示すべき。

 

8月29日配信

米国の「原爆正史」の呪縛力
昨年、長崎の原爆記念日の招待国問題をきっかけにして、原爆言説の欺瞞を批判する三つの私信を友人たちに送りました。それを私がいまだ知らない人々とも共有できるよう再提示することでこのニュースレターを始めています。「第1信 長崎市「原爆の日」招待国問題」「第2信 日本の「核兵器反対大義」の歪み」に続いて、今回は第3信をお届けします。 目次 第3信 米国の「原爆正史」の呪縛力(2024年9月14日発信) 「原爆を投下されたから日本は降伏し、戦争が終わった」? 日本が降伏した真の理由 米国の原爆使用の真の動機 なぜ、あの戦争は終わったか 原爆の破壊力を実証する実験台 第3信 米国の「原爆正史」の呪縛力(2024年9月14日発信) 「原爆を投下されたから日本は降伏し、戦争が終わった」? 長崎原爆式典問題に関する所感をお送りして既に1ヵ月が経ちました。 現役新聞記者の友人と「八月ジャーナリズム」の歪みをめぐる議論をし、毎年8月に議論を花火のようにあげておしまいにする戦後日本の悪習から脱却する必要を確認しあいました。 9月初めに別の友人が私の「八月メール」にコメントを送っ

米国の「原爆が戦争を終わらせた」という「原爆正史」は真実か? 日本降伏の理由はソ連参戦であり、米国の原爆使用の目的はマンハッタン計画の正当化とソ連への威嚇だった。広島・長崎が原爆実験の対象とされながら、日本人が「原爆正史」を受け入れ続けていることを批判する。

 


▼「トランプvsゼレンスキー 異例の「口論」会談の真因」(1)~(3)

9月9日配信

トランプvsゼレンスキー 異例の「口論」会談の真因(1)―卑屈な従者が暴君を生む
今回から新たなテーマでニュースレターをお届けします。2025年3月、米国トランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の「口論」会談が行われましたが、そこで露わになったのは、トランプの暴走を止めるどころか、それを許し、時には称賛さえする国内外の「従者」たちの姿でした。第二次トランプ政権下で進む立憲民主主義の破壊と、それを支える卑屈な追従の構造を、会談の検証を通じて明らかにします。全3回。 目次 暴君トランプを掣肘(せいちゅう)できる者はもはやいないのか 「トランプvsゼレンスキー ホワイトハウス会談決裂事件」の意味 穏やかな開始から荒れた展開へ 暴君トランプを掣肘(せいちゅう)できる者はもはやいないのか トランプの暴走が止まらない。ブレーキが壊れて、行く手を阻むものをすべてなぎ倒して猛進するブルドーザーのようである。トランプ第一次政権のときは、まだ周囲に政治のプロがおり、彼の暴走を止めようとした。しかし、トランプ第二次政権では、能力や経験は二の次で、忠誠度の高さだけで閣僚や大統領府スタッフを選び、自分の周囲をイエスマンだけで固めた。 本来なら連邦議会がホワイトハウスの暴走

今年3月のトランプとゼレンスキーの「口論」会談で露わになったのは、国内外の「従者」たちの姿だった――。第二次トランプ政権下で進む立憲民主主義の破壊と、それを支える卑屈な追従の構造。

 

9月18日配信 ※途中から有料となります

トランプvsゼレンスキー 異例の「口論」会談の真因(2)―無知を暴かれた暴君の逆上
2025年3月のトランプvsゼレンスキー会談はなぜ決裂したのか。ヴァンス副大統領の事実誤認発言に対してゼレンスキーが冷静に反論すると、トランプが突然逆上。会談全体の検証から浮かび上がるのは、ロシアとの外交交渉の困難さを理解しないトランプ政権の無知と、それを指摘されて激怒する暴君の姿です。第1回「卑屈な従者が暴君を生む」につづく2回目の配信(全3回)。※今回、途中から有料となります。 目次 トランプとヴァンスの無知と逆切れ トランプの支離滅裂な論理 「トランプ花火」の暴発 無知を暴かれた暴君の実態 トランプとヴァンスの無知と逆切れ 会談が荒れたきっかけは、ヴァンス副大統領が、出しゃばって発言し、トランプの意を酌むかのように、ゼレンスキーに対し、「ウクライナは外交努力をさぼっている、外交で解決しろ」と偉そうに言ったことである。 これに対して、ゼレンスキーは、「ロシアとは2022年の侵攻よりも前、2014年のクリミア併合のときから、ウクライナは停戦交渉を続けてきて、何度も停戦協定をロシアと結んだが、ことごとくロシアによって破棄されてきた」という事実を述べて応答した。 ウクライ

トランプvsゼレンスキー会談はなぜ決裂したのか。会談全体の検証から浮かび上がるのは、ロシアとの外交交渉の困難さを理解しないトランプ政権の無知と、それを指摘されて激怒する暴君の姿。

 

9月24日配信 ※途中から有料となります

トランプvsゼレンスキー 異例の「口論」会談の真因(3)―ゼレンスキーが示した真の外交力
トランプとゼレンスキーの「口論」会談後、日本でも広がったゼレンスキーの服装批判は的外れなものです。むしろ注目すべきは、トランプ御用記者の侮辱的質問に対するゼレンスキーの「神対応」と、会談決裂によってトランプが「プーチンの犬」というイメージを世界に広めた事実です。第1回「卑屈な従者が暴君を生む」、第2回「無知を暴かれた暴君の逆上」につづく第3回の配信をお届けします(全3回)。※今回、途中から有料となります。 目次 服装問題におけるトランプ御用記者の無礼 戦時服装は「政治的制服」 ゼレンスキーの「神対応」 会談決裂の政治的帰結――負けたのはトランプ 暴君に対処する本当の知恵とは何か 服装問題におけるトランプ御用記者の無礼 ゼレンスキーの服装について言うと、これにいちゃもんを付ける発言をした記者が会談の記者席にいたが、あれはトランプが御指名で呼んだ右翼メディア「真のアメリカの声(Real America’s Voice)」の悪名高い記者、ブライアン・グレンである。 この記者は、ゼレンスキーに“Why don’t you

注目すべきは、トランプ御用記者の侮辱的質問に対するゼレンスキーの「神対応」と、会談決裂によってトランプが「プーチンの犬」というイメージを世界に広めた事実。


▼「正義は行われしめよ/ウクライナ戦争」

10月以降はウクライナ戦争・ガザ戦争をめぐる記事を配信する予定で、ウクライナ戦争については既に配信が始まっております。

 


このニュースレターは井上達夫氏(東京大学名誉教授・法哲学)が、「現代の日本と世界で生起する現実的諸問題について、欺瞞と偽善に覆われた真実を掘り起こし洗い出す」ことをテーマにして、週1回程度の配信を行っております。

井上達夫氏の思索と洞察を、より多くの皆様にお届けできればと願っております。ご関心をお持ちいただけましたら、ぜひご登録をご検討ください。引き続き、皆様のご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。