飯吉 透
ニュースレター:AI時代に学ぶ―飯吉透のオープンエデュケーション論
▷京都大学学術情報メディアセンター教授。京都大学大学院教育学研究科教授(兼任) ▷アメリカ教育工学コミュニケーション学会より、最優秀開発実践賞ならびにロバート・ガニエ教育研究奨励賞受賞 ▷主著にOpening Up Education(共編著, MIT Press, 2008)、「ウェブで学ぶ―オープンエデュケーションと知の革命」(共著, 筑摩書房, 2010)など
プロフィール詳細
経歴
京都大学学術情報メディアセンター教授。京都大学大学院教育学研究科教授(兼任)。国際基督教大学・同大学院(教育工学)、フロリダ州立大学大学院博士課程修了。Ph.D.(教授システム学)。カーネギー財団上級研究員・同知識メディア研究所所長、東京大学大学院情報学環客員教授、マサチューセッツ工科大学教育イノベーション・テクノロジー局シニアストラテジストなどを経て、20年近くの在米生活の後、2012年に帰国・京都大学に着任。高等教育研究開発推進センター長(2014–2022)・教授(2012–2022)、京都大学教育担当理事補(2015–2020)を経て現職。
国内外でテクノロジーを利用した高等教育の進展・イノベーションに関するビジョン策定・研究開発・啓蒙活動に従事。世界経済フォーラムグローバル・アジェンダ評議会委員(「テクノロジーと教育」部門)、NHK日本賞審査委員などを歴任。文部科学省中央教育審議会大学分科会質保証システム部会委員、日本学術振興会卓越大学院プログラム審査・評価部会委員、日本学術振興会大学世界展開力強化事業プログラム委員会委員、文部科学省デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン事業委員会委員、日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)理事、CIEC(コンピュータ利用教育学会)会長理事、日本マイクロクレデンシャル機構副理事長等も務める。
専門領域
教育工学
主な著作・活動
アメリカ教育工学コミュニケーション学会より、最優秀開発実践賞ならびにロバート・ガニエ教育研究奨励賞受賞。主著にOpening Up Education: The Collective Advancement of Education through Open Technology, Open Content, and Open Knowledge(共編著、MIT Press、2008)、『ウェブで学ぶ――オープンエデュケーションと知の革命』(共著、筑摩書房、2010)など。
ニュースレター:AI時代に学ぶ――飯吉透のオープンエデュケーション論
配信内容
現在、京都大学で高等教育における教育イノベーション、オープンエデュケーション、教育工学に取り組んでいます。
このAI時代に、テクノロジーを活用して学びの環境をより多様に設計できること、そして人々の知的好奇心を刺激し、思考や理解の力を伸ばしていけることに大きな可能性を感じています。
このニュースレターでは、より自由でオープンな教育と学びの可能性を一緒に探り、切り拓いていければと楽しみにしています。
配信予定
週1本程度
情報・デジタル ·一部会員向け
【論点の地図】AI時代、大学をどう再設計するか――「学問と職業」の再定義と学習設計の転換(2026年2–3月号)
話題は追っているが、いま何が論点?――「論点の地図」は、その月のニュースレターの内容を見取り図として整理する保存版です。主要な論点/構図/経緯/注目点をコンパクトに押さえます。(文責:編集部) 目次 【1】2-3月の核心 【2】2-3月の記事(4本) 【3】2-3月の要旨
飯吉 透, Authorship編集部 ・
情報・デジタル ·一部会員向け
AIで「教材の海」から「学びの道筋」へ――AI時代、大学をどう再設計するか(4)
インターネット上には、MOOC(大規模オープンオンライン講義)やOER(オープン教材) など膨大な教育リソースが蓄積されています。しかし、教材が豊富であるほど、むしろ学習者は迷いやすくなります。AIは、この状況を打開し、「学びの導線」を設計する役割を担えるかもしれません。今回は、生成AIチューターやスマートナビゲーションの可能性を検討します。 目次 * オープンエデュケーションを次の段階へ * 生成AIチューターが開く個別最適化の可能性 * 鍵となるのは「迷わず学べる導線」 オープンエデュケーションを次の段階へ 高等教育におけるAI活用の大きな可能性の一つは、
飯吉 透 ・
情報・デジタル ·一部会員向け
with/of/throughで考える教育効果の視点――AI時代、大学をどう再設計するか(3)
AIを教育に取り入れるとき、私たちは何を「効果」と呼ぶのでしょうか。成果が出ればよいのか、それとも人の力が伸びていることなのか。“effect with”、“effect of”、“effect through” という枠組みは、この問いに示唆を与えます。今回は、この三つの視点からAI活用の教育的意味を再考します。 目次 * 教育におけるAIの効果をどう捉えるか * effect with――AIを使っている間だけ得られる効果 * effect
飯吉 透 ・
情報・デジタル ·一部会員向け
学生の受益から考える大学のAI戦略――AI時代、大学をどう再設計するか(2)
大学がAIをどう扱うかは、単なるツール導入の問題ではなく、これから学生が向き合うAI社会にどう備えるかという教育の根幹に関わってきます。米国の大学ではすでに、AIを「戦略的優先事項」と位置づけ、学生の学習体験を向上させる視点から活用が進んでいます。今回は、「AI利用の禁止」ではなく「大学の再設計」の発想へと転換する必要性を考察します。 目次 * AI時代に求められる高等教育のミッション * 米国大学の動向に見る「学生の受益」中心のAI戦略 * 「禁止」ではなく、大学が率先して学びの設計を変える AI時代に求められる高等教育のミッション
飯吉 透 ・
情報・デジタル
AIの普及で揺らぐ「学問と職業の世界観」――AI時代、大学をどう再設計するか(1)
生成AIの急速な普及は、高等教育の前提そのものに影響を与えつつあります。これまで「高度な専門性が必要」とされてきた知的職業の多くが、AIによって代替可能になるかもしれない。もしそうなら、大学で学ぶ意味はどこにあるのか。学問と職業を結びつけてきた近代的な世界観は、いま再考を迫られています。今回、まずAI時代に大学の存在意義がどのように問い直されているのかを整理します。 目次 * 「AIと共に学ぶ」時代の入口で * 「AIがあること」を前提に組み直された社会 「AIと共に学ぶ」時代の入口で 近年のAIの普及と実用化は、高等教育を含む社会全体の構造に大きな変化を与えています。 その背景には、
飯吉 透 ・
情報・デジタル ·一部会員向け
【論点の地図】AI時代に学ぶ―飯吉透のオープンエデュケーション論(2025年12月号)高等教育2.0を「学習者中心」で動かす
話題は追っているが、いま何が論点?――「論点の地図」は、その月のニュースレターの内容を見取り図として整理する保存版です。主要な論点/構図/経緯/いま注目する点などをコンパクトに押さえます。必要なときに戻ってご参照できます。(文責:編集部) 目次 【1】12月の核心 【2】12月の記事(3本) 【3】12月の要旨 【4】主要な論点
飯吉 透, Authorship編集部 ・
情報・デジタル ·一部会員向け
【論点の地図】AI時代に学ぶ―飯吉透のオープンエデュケーション論(2025年11月号)AI時代の教育は「最適化」から「組み合わせ」へ
話題は追っているが、いま何が論点?――「論点の地図」は、その月のニュースレターの内容を1枚の見取り図として整理する保存版です。主要な論点/構図/経緯/いま注目する点などをコンパクトに押さえます。必要なときに戻ってご参照できます。(文責:編集部) 目次 【1】11月の核心 【2】11月の記事(5本) 【3】11月の要旨 【4】主要な論点
飯吉 透, Authorship編集部 ・
情報・デジタル
【論点の地図】AI時代に学ぶ―飯吉透のオープンエデュケーション論(2025年10月号)学びのイノベーションは「ICT導入」だけでは起きない
話題は追っているが、結局いま何が論点?――「論点の地図」は、その月のニュースレターの内容を1枚の見取り図として整理する保存版です。主要な論点/構図/経緯/いま注目する点などをコンパクトに押さえます。必要なときに戻ってご参照できます。(文責:編集部) 目次 【論点の地図】(2025年10月号) 学びのイノベーションは「ICT導入」だけでは起きない 【1】今月の核心 【2】10月配信の記事(
飯吉 透, Authorship編集部 ・
情報・デジタル
【論点の地図】AI時代に学ぶ―飯吉透のオープンエデュケーション論(2025年9月号)学びの格差を「越える」ために
話題は追っているが、結局いま何が論点?――「論点の地図」は、その月のニュースレターの内容を1枚の見取り図として整理する保存版です。主要な論点/構図/経緯/いま注目する点などをコンパクトに押さえます。必要なときに戻ってご参照できます。(文責:編集部) 目次 【1】9月の核心 【2】9月の記事(3本) 【3】9月の要旨 【4】9月の論点
飯吉 透, Authorship編集部 ・
情報・デジタル ·一部会員向け
生成AI時代の大学教育――学びと教えのイノベーションを展望する(16)
AI時代の到来によって、従来の講義や演習だけでは対応しきれない教育課題が目立つようになってきました。これからは、学生がAIと協働しながら創造的に学びつつ、人間ならではの知的能力(感性、批判的思考、構想力など)を発揮できる学習環境を整えることが求められます。 目次 * AI時代の教育手法を模索する * AIとの協働の可能性―「吾輩はAIである」 * 創作パートナーとしてのAI―「ガチャ、大学へ」 * 「発明は必要の母ではない」 AI時代の教育手法を模索する AI時代になり、従来型の授業や評価方法には限界が見え始めてきました。そのため、新しい教育手法を開発し、
飯吉 透 ・
情報・デジタル ·一部会員向け
AIが教育のルールを変える――学びと教えのイノベーションを展望する(15)
コロナ禍のオンライン化が「授業の届け方(手段)」の変更だったのに対し、生成AIは学び方や評価の前提(ルール)そのものを揺さぶります。批判的思考や創造性など、これまで重視されてきた汎用的能力さえAIが一部代替し得るいま、大学教育は評価・課題設計・教授法の再設計を迫られています。今回は、その影響を左右する主要論点を5つの観点から整理します。 目次 * コロナ禍から生成AI時代へ * 21世紀型スキルへの挑戦 * 大学教育への影響を左右する5つの要因 コロナ禍から生成AI時代へ コロナ禍では、授業の実施方法は大きく変わりましたが、教育の目的や到達目標は基本的にそのままでした。
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情報・デジタル ·一部会員向け
マイクロクレデンシャルとは何か?――学びと教えのイノベーションを展望する(14)
学位だけでは学びの成果を示しにくい時代に、オンライン学習の普及とともに「マイクロクレデンシャル」が急速に広がっています。小さな学習単位をデジタル証明で可視化し、学びを柔軟に“組み替える”新しい認証の形です。 目次 * マイクロクレデンシャルの普及 * 通貨システムとしての教育認証 * 学習スタイルの変化と複雑化 * 高等教育の構造転換――ネットワーク型システムへ マイクロクレデンシャルの普及 急速に変化する現代社会では、従来の学位だけでは学びの成果を示しきれない場面が増えています。そこで注目されているのが、「マイクロクレデンシャル(Micro-credential)」という新しい学習認証の仕組みです。
飯吉 透 ・
情報・デジタル ·一部会員向け
「大学中心」から「学習者中心」へのコペルニクス的転回――学びと教えのイノベーションを展望する(13)
いま、教育の世界には「大学中心」から「学習者中心」へのコペルニクス的転回が求められています。大学や教育の機関をどう拡張するかだけでなく、「学び手そのものの可能性をどう拡張するか」、そして「量としての時間」と「質としての時間」をどう設計し直すか――。その関係を捉え直すことが、新しい教育パラダイムの構築には不可欠だと考えられます。 目次 * コペルニクス的転回の必要性 * 大学(教育)の拡張 vs. 学び手の拡張
飯吉 透 ・
情報・デジタル ·一部会員向け
大学はどう変わるのか 高等教育2.0の可能性――学びと教えのイノベーションを展望する(12)
急速に変化する社会において、従来の大学教育モデルでは対応が難しくなっています。AIやデジタル技術を活用した「高等教育2.0」への転換は、教育連携の拡大、社会人の学び直しの加速、留学生支援の高度化、個別最適化された学習環境など、多面的な改革を可能にします。ここでは、その実現が大学にもたらす新たな可能性を概観します。 目次 * 高等教育2.0が開く新たな可能性 * オープンエデュケーションの実現 * 高等教育2.0は社会変革の必然 高等教育2.0が開く新たな可能性 前回述べたように、
飯吉 透 ・
情報・デジタル ·一部会員向け
高等教育1.0から2.0へ――学びと教えのイノベーションを展望する(11)
現在、技術革新の加速、働き方の多様化、社会課題の複雑化により、従来の4年間完結型の大学教育モデル(高等教育1.0)は機能不全に陥りつつあります。AI、オープン教育リソースなどの技術を活用し、学習者のニーズに応じて「いつでも、どこでも、必要な分だけ」学べる分散型システム(高等教育2.0)への根本的転換が求められています。 目次 * 従来の高等教育モデル(1.0)
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情報・デジタル
サプライ・プッシュからデマンド・プルへ――学びと教えのイノベーションを展望する(10)
各産業で供給者主導から顧客主導への転換が進む中、教育分野でも画一的な知識供給型から、学習者ニーズに基づくオンデマンド学習への変革が求められています。人生100年時代において、すべての人が必要に応じて学び続けられる教育システムの構築が急務です。 目次 * なぜ、いまパラダイム転換が必要なのか * 各産業での変化 * 教育分野への波及と必要性 * 生涯学習社会との関連性 なぜ、いまパラダイム転換が必要なのか 21世紀の世界は二つの変化を大きく進めてきました。一つは経済・文化・情報のグローバル化、もう一つは情報技術の発達によるフラット化です。これらにより、地理的距離や組織的境界などを越えて、世界中の人々が直接つながることができる状況になりました。 この二つの変化は、
飯吉 透 ・
情報・デジタル ·一部会員向け
工業化時代の教育からの脱却――学びと教えのイノベーションを展望する(9)
21世紀の今、日本の教育システムは岐路に立っています。工業化時代に設計された画一的な教育モデルを使い続けるならば、個性と多様性が求められる現代社会に対応できません。AI技術が急速に発展する中、私たちはどのような教育の未来を描けばよいのでしょうか。「「炊飯器」に学ぶ技術と本質」に続く第8回。 目次 * 教育界が直面する課題 * 教育システムにおける技術の活用 * 技術導入の本当の目的は何か 教育界が直面する課題 昔から人間社会において教育は必要不可欠でした。私たちは知識や技術を世代を越えて継承することで、現在の豊かな社会を築いてきました。しかし、21世紀に入り、社会の変化のスピードが加速する中で、現行の教育システムが時代に取り残されつつあるという状況が生まれています。 とくに日本の学校教育が直面している課題の多くは、
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